TOGAデザイナー古田泰子氏のインタビュー紹介

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La cham blancの新ブランド『TOGA』のデザイナーである古田泰子氏が

雑誌『PERK』の”今、Tokyoを楽しくする50人”の特集にて6ページにわたりご紹介されました。

 

”東京を代表するデザイナーがこの街で考えること”

古田泰子と東京。昔、現在、未来。

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東京発のファッションを牽引してきた古田泰子氏は、幅広いカルチャーに精通した人物としても知られる。

そのボーダレスな交友関係と音楽やアートへの造詣の深さを武器に形成される東京観、ブランドの在り方やアイディアについて話して下さいました。

ブランド創業21年目を迎えた現在も変化と進化を遂げるそのクリエーションについて深堀しました。

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01:東京で進化するクリエーション

『1997年にブランドをスタートしてから大元のコンセプトはそれほど変わっていない。

ただクリエーションに関しては細かく言えば5分ごとに変化し、

完成まで『これで本当に良かったのか』『これが自分たちのやりたいものだったのか』を常に考え、安心を得るより何か驚きを、消費者の視点を常に考えながら作ってきた。

自信が音楽を聴いて美術を観るて得た豊かな視点をTOGAで表現したい。』との事。

やはりデザイナーズブランドは哲学がしっかりとあり、自身の精神論を服というツールを活用し細部にまで拘りを持って最大限表現する姿勢が他にはない価値に繋がると感じました。

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02:東京で出会った人たち

『ジャンルの垣根を超え、古田氏の周りには今も昔も東京カルチャーのキーマンたちが集まってくる。

彼女自身の人柄によるのは勿論のこと、同時にそれがファッションブランドのトーガに深みを与えている事も間違いない。

異なるシーンのクロスオーバーこそ、この街の”奥ゆかしさ”なのだと彼女は教えてくれた。

「不思議と洋服関係の人たちだけではなく、違う分野の人と知り合うチャンスが私には沢山ありました。私のイメージですが、東京って他の都市に比べて競争心が強くない街ですよね。だからこそ頑張り過ぎないで人と出会い話せる感じがするし、そこに有名か、無名か、成功しているかどうかは関係なく。それがこの街の奥ゆかしさだと思います。」

「東京での出会いって自分では自然に段階を踏んできたものですが、トーガの背景に置き換えると分かりづらいと感じられる事も多かった。けれど様々な人との絡みにより、”トーガの事が分かって来たぞ”と言ってくれる人が増えてきたのを嬉しく思っています。」

東京での人やブランドとの様々な出会いが、新たな発見を教わるきっかけになったのだとか。』

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03:東京の中の好きな場所

『パリへの留学を終えて東京へと戻ってきた古田氏。

当時中央線沿線に住んでいたという彼女にとって、新宿は東京遊びのハブとなっていた。

車両が黄色とオレンジの中央線はその色より、長く住んでいる人を見ると「肩に黄色い粉が積もっている」と言われており、

それを当時自身は10cmほど黄色い粉が積もっていたと思うと言っていたほど!

”東京のカルチャースポット”を見つける独自の嗅覚は流石と言われるほど。』

そうして様々な場所を訪れてはそれぞれのカルチャーに刺激を受け

独自の感性を研ぎ澄ませていったのだろう。

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04:東京とTOGAのこれから

『そして最後はトーガの未来について。

2017年東京・公立美術館で行った20周年記念ショーを一つの区切りとしたブランドがこれから進んでいく道について聞いてみた?

「私がトーガを始めた頃より今の女性は、みんなファッションの自己プロデュース能力が高くなり自信を持っているように見えるんです。

TPOをわきまえ文句を言われる事がないような、人の目を気にせず堂々とできる社会がもっと広がってほしい。

近頃は労働が美徳とされ、高齢での労働者が多すぎる。

トーガという名前だけに頼らず皆できっと出来る事があるとも思う。

自分で始めた事は自分の意思で終わらせたいと言った。

そう申し、そのコレクションでは自分たちの自由を示すための歌詞どうりのメッセージを込めた音楽がオープニングとフィナーレに用いられた。

Nina Simone―Be My Husbund

https://www.youtube.com/watch?v=tn-j52pHtRQ

Nina Simone―I Wish I Knew How It Would Feel to Be Free

https://www.youtube.com/watch?v=HDqmJEWOJRI

過去にハイファッションデザイナーインタビュー本にて

インタビューがあった際にも10年後のブランドについて聞かれた内容こう回答していた。

『現在には未来は決してない。

だから未来とは「未だ来ない」と書くのだろう。

来てしまえば「過去」になり過ぎ去り、記憶となる。

その毎日で知らぬ間にただ時間が過ぎていく。

ゆえに未来の事はただならぬ想像力が必要です。

考えてみても出て来るイメージは全て過去に私が目にした耳にした記憶ばかり』と

そう答える古田氏はやはり、強く自由な女性に見えた。

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古田氏にとってファッションとは何か聞かれた質問に対し、

『先入観を覆し、高揚する気持ちが持てるもの』と回答していた。

雑誌や本でのインタビューを読む中で、感じた事がたくさんありました。

様々な数え切れないほどあるブランドの中から出会えた事も何かのご縁で、

技術が進み機械化が進んでいく中で、本当にたくさんの情報を抱え暮らしている現代人。

移ろいも早く、始める事は簡単でも長く続けることがいかに難しい事かを実感します。

その中であえてLa cham blancがお取扱いをさせていただく事。

デザイナーズブランドの魅力はデザイナーの哲学が洋服というツールを通して最大限表現された、

細かな語りきれない程のストーリーをもった暖かみのある商品であること。

細部にまで拘り抜かれ、様々な人の手がかかると価値が上がる事はもちろん、そこで作り手の真心のこもったぬくもりのある商品に価値を感じることで

消費が目的でなく物を大事にする精神も育てていきたいと感じます。

La cham blancにはそのようなデザイナーのポリシーが詰まった一つ一つ意味を持って作られたお洋服が揃います。

新ブランドの『TOGA PULLA』含め続々と春夏が入荷してきております。

ユーズド10%OFF

なおユーズド品は今月中に限り10%OFFとなるキャンペーンも実施しております。

春物も展開しており充実した品揃え!

このお得な機会にぜひともお越しくださいませ。

スタッフ一同皆様のご来店を楽しみに心よりお待ちしております。

La cham blanc

有島