2019春夏パリコレクションバイイング Vol.7

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▼ポワレ、パリコレ。
ショールームは光を浴びた明るい空間。

デザイナーのインスピレーションは、アーティストBERNARD FRIZEから。

先日のパリコレのランウェイでは、彼の作品集の表紙の木目のような色彩や

日本の羽衣や羽二重のような美しい七色を彷彿させる作品が発表されました。

素材もしなやかなヴィスコースが使われ、春夏は鮮やかなレッドやピンクなど

リゾートにお勧めのワンピースをオーダーしました。

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▼ポワレ、パリコレで発表された作品のインスピレーションの根源のアーティストBERNARD FRIZEの作品集。

美しい羽二重カラーはこの作品集から生まれました。

またショールームに置かれた椅子やテーブル、ライト等は全てアーティストBERNARD FRIZEの作品です。

インテリアとファッションの見事な融合もここでご紹介させていただきます。

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▼今年から日本で展示会を行わずパリのみになったサカイ。

先日のパリコレランウェイでは世界中に広がるサカイファンの多さを証明したばかり。

その翌日からバイイングが始まります。

パリ初めての展示会場は2区の素敵なショールーム。

画像は一切NGなので悪しからず入口だけです。

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中に入ると若々しい外国人モデルが楽しそうにサンプルを次々と着こなしバイヤーの席を回っていました。

また出来るだけ日本のお弁当を再現したお洒落なランチも用意されており、

パリ初の展示会はデザイナー阿部さんのお心使いを感じ、全て日本の展示会には無かった光景と体験でした。

2019春夏パリコレはsacaiのプレスリリースよりご紹介します。

sacaiらしさに忠実でありながら現状にとどまることなく常に何かを探求し続ける。

均整のとれたバランスの探求。

非対称なものが身に付けた途端バランスを取り戻す。

sacai独自のハイブリットの遊び心で、洋服を大胆に率直に切り取り

一見全く異なり相反するようにもみえる衣服同士を繋ぎ合わせ再構築しながら他にはない新たなものを作り出す。

フェミニンさと繊細さがマスキュリンな要素と組合わさり、エレガントでありながら軽快な洋服には機能性と実用性が混在する。

予想外なシルエットが組み合わされ新たな均衡が生まれる。

始点となるミリタリーケープ。

その機能を充分に生かしアシンメトリーに形を変えている。

sacai独自のデザイン言語によって変換された

・完璧にテーラードされたブレザー+オーバーサイズのトレンチスリーブ

・エレガントなタキシードジャケット+ミリタリーのケープスリーブ+トレンチのカラー

・フィッシャーマンズベスト+美しいレース。

・抽象的なヴィンテージフラワープリント+ミリタリーのディテール+ドレスシャツ

等の要素は一見アンバランスに見えるが着用した途端にその「不均衡」さが意味を持ち始める。

フローラルプリントはHenri kvanskiによるヴィンテージデザインへのオマージュ。

オーダーは約3時間をかけて無事終了しました。

最後に今回新しく担当になった営業の方の一言が心に残ります。

「デザイナー阿部は、まだまだ頑張ってデザインを続けると言ってました」と。

これほどまでに世界を虜にした日本ブランドsacaiはまだまだ現状に満足せず更なる進化を遂げていく事を感じさせたパリサカイでした。

オーナーバイヤー岩高