▼ドリスヴァンノッテンは、ピカソの「バスルームの女性達」がテーマ。
先シーズンのメンズライクなオーバーサイズから一転、ヌーディーカラーがフェミニンな女性らしさに変わります。
コラージュしたペーパーや、スカーフを貼り付けたジャケットやスカート。
スタイリングを更にきらびやかに女性らしく魅せるキラキラしたビジューのブローチ。
1920年代のアール・デコから1980年代までの装飾スタイルを描く様々なプリント。
ピカソ、ピナ・バウシュ、ティナ・バーニー、スリム・アーロンズ、
トニー・ドウケット達からの贅沢な感性をドリス独自の解釈で見事に表現されています。
▼オリビエティスケンス、2018年春夏パリコレ。
「She walks in beauty」
「美しさの中を歩く女性」
黒は漆黒の潤いを秘め、白はより白く、赤は花のようなピュアな赤。
そして、繊細なレース使いの柔らかいシルクのドレスは、
常にロックテイストを、シグネチャーフックやアーミーブーツで着こなします。
そして、カジュアルなウオッシュドコットンは、ほんの少し淡いピンクでフェミニンなロックスタイルを楽しみます。
秋冬のデビューから、さらに進化したティスケンスの春夏に期待が膨らむばかりです。
▼オリビエティスケンスの2018年春夏パリコレのテーマ
「She walks in beauty」=「美しさの中を歩く女性」と題したティスケンス初の本が完成しました。
ロシャス、ニナリッチ、セオリーで着実にキャリアを積んだ彼の今までの足跡を回顧した本となります。
来年にはベルギーのMOMUで彼の初の回顧展が開催される予定です。
現代のアイディアソースをアーカイブから焼直したブランドとはまた違った独自のファッション感性と、
これからの時代を担う可能性を秘めた彼の一途な生き方を感じて欲しいと思います。
▼今日のメンズスタイリング。
クロスの秋冬新作のニューラインは、生地にニュアンスのあるジャケット。
カジュアルな側章入りのパンツは元キャロルクリスチャンポエルワークのデザイナー、ディプティ。
革靴はコードヴァンで製品染めの定番品、キャロルクリスチャンポエル。
▼今日はオリビエティスケンスのバイイングということもあり、同ブランドのグリーンのスカートでスタイリングしました。
マトッティでは9月にオリビエティスケンスのデビューコレクションを行ったばかりで、
さすがお洒落な皆様はこのパリ最新のティスケンスを選ばれています。
このスカートは、シルクタフタ素材しか出せない深くそして艶やかで上品なグリーンの色に牽かれ、
裾にかけての独自のアウトラインがお洒落のニュアンスを出してくれます。
今までは黒のタイトが主流でしたがこの秋はこのスカートでバラエティーあるスタイリングを楽しみたいと思います。
オーナーバイヤー岩高