パリバイイング最終日 アンドゥムルメステールとルイ・ヴィトン財団美術館

 

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バイイングの最後はメンズコレクションのランウエイに数ルックを一緒に登場させたアンドゥムルメステールのレディースプレコレクションです。

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ゆったりしたブラウスは沢山のプリーツを放射状に使い、スタイリングの絞めにはオーバーサイズのライダースのベストを使うなど、独自のスタイリングテクニックが光るコレクションでした。

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▼特に際立ったのは、極楽鳥のモチーフ。オーバーサイズのレーヨンのブラウスや、透けるコットンリネンのトップスや、カットソー等、カジュアルからエレガントに幅広く用いられ、それらはアンドゥムルメステールらしい羽のモチーフとして羽ばたく鳥のように全てが背中にあしらわれていました。

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▼レーヨン素材もあります。カーキ色がやっぱりお勧めですね。

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▼私ももちろん個人オーダーしました。この素材とデザインでしたら通年、羽織にもなるからお勧めです。

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しなやかでいてカジュアル、パンクでいてエレガント。来春夏アンドウムルメステールの世界はまたもやファンの心を釘づけにすることでしょう。しなやかでいてカジュアル、パンクでいてエレガント。来春夏アンドウムルメステールの世界はまたもやファンの心を釘づけにすることでしょう。

 

▼そして、最終日はナイトフライトまでの少し時間で、ルイ・ヴィトン財団美術館に立ち寄りました。ブローニュの森を15分ほど歩くと、巨大な帆船のような建物が見えてきました。オープン当初はクリアな色だったようですが、今回はカラフルな色に変わっていました。

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夜のフライトと兼用のファッションでしたので、社長はクロスのリネンシャツとパンツ、私はハイダーのブルゾンでしたがこの日とても寒くストールが欠かせませんでした。

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入り口にはLVのマークが現代風に誇らしげに掲げられていました。

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昨年10月27日にオープンした美術館は、LVMH グループCEO のベルナール・アルノーBernard Arnaultからの依頼を受け、世界的に著名な建築家であるフランク・ゲーリーFrank Gehryが設計を手がけています。

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パリのブローニュの森内にあるアクリマタシオン庭園Jardin d’acclimatationの一角に位置し、パリの都会を背景に、密かにそして突如存在しています。

館内は財団所蔵のアート作品及びベルナール・アルノー個人のコレクションが常設展示されるほか、年間2回の特別展、音楽イベントなども企画されているようです。今回の展示は中国のアートが対象に展示されていました。 

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▼建物の模型も飾られていました。

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▼入り組んだ構造の建物の一角にはこんな空間もありました。

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▼黄色のパネルの裏は鏡になっていました。

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ルイヴィトンの歴史やアーカイブ的なものが見れると思いましたが 意外にも何もありませんでした。展示物も少なかったように思いました。

▼館内のカフェレストランでランチタイム。レストランの天井にはアートな魚が泳いでいるようなオブジェが圧巻でした。

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ランチは3,500円と5,000円ぐらいの2種類で、プレートで一度にで出てきました。お味というよりおしゃれな食器や盛り付けが印象的でした。

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出口は建物の反対側で森の一角の公園に出ました。皆様もパリの新たな観光名所として話題の美術館にお足を運んでみてくださいませ。現代のルイ・ヴィトンが、過去から未来に向けて世界に何を伝えたいのか、何を発信したいのかを、自分なりに感じれる旅になるかもしれません…。

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さて、日本に帰ってから、ニースやトルコの事件が起こり、今回のパリでは何もなくてよかったとホッとしている反面、パリに行く前には今度は大丈夫かなと常に不安がよぎるのは確かです。そしてファッション業界にいながら、今の平和がいつまで続くのか心配になります。

しかしパリに行って、デザイナーのクリエイティブに触れると、いつも安堵な気持ちになります。デザイナーは自らの志や湧き出る感性をファッションに表現し、商品という形で私に勇気を与えてくれます。

私が不安ながらパリに行くのも、お客様がある意味、こんな時代にファッションを楽しんでいいのかという疑問を抱きながらも、MATTOTTIに来られるのと同じなのかもしれないと思いました。

それでもMATTOTTIに来てくださるのは、MATTOTTIで新しい何かを感じることができるから…、そして何かわからないけど希望に満ちた楽しい気持ちになることで、疑問視している日常の不安が、安堵に変わるからだと思っています。

芥川賞の「コンビニ人間」は、マニュアル化された日々を過ごすことで、自分は社会にきちんと適応していると思って満足しているという、ある意味面白みのない日々を過ごす人たちに焦点を当てて現代人を皮肉った綴りに興味を持ちました。

わたくしバイヤーとして、そのようなマニュアル化された人間にならないよう、常にお客様に希望と刺激を与え続けるバイヤーでありたいと思っています。

そしてMATTOTTIグループ全店が、皆様にとっていつまでも幸福感を味わっていただけるお店であり続けたいと日々努めてまいります。

オーナーバイヤー岩高